オーストラリアで永住権を目指すには?ビザの種類や条件を解説!

オーストラリアにて、ワーホリビザ・学生ビザ・ビジネスビザ・永住ビザとさまざまなビザを申請・取得してきたカウンセラーTomomiが解説!

オーストラリア渡航中の方からよく相談される「永住権への道のり」についてご説明します。 コロナによるパンデミック以降、「オーストラリアで移住や永住を目指したい」という相談はとても増えています。最近では、渡航後にお気持ちが大きく変化し、「永住ビザを目指してプランを変えたい」たいという生徒さんも増えてきています。 海外留学中に、目標や気持ちが変わることは良くあること!

私自身もそうだったので、お気持ちはとてもよくわかります。ただ、最初に選択したプランによっては、

途中で永住ビザを目指すというのはとても遠回りになってしまうこともあるのです。

だからこそ、渡航前の段階で「自分の目指すゴール」や「想定できる可能性」を知っておくことが大切だと感じます。

さまざまな知識、そして選択肢を持っていることで、いざ目標や気持ちが変わった時も、慌てず進む道を考え直せます。大切な人生の時間やお金を無駄にしない為にも、渡航前にしっかりと相談していきましょう!

オーストラリアで永住権を目指すには
どんなルートがある?

※ビザの種類や選ぶルートの組み合わせ次第でアプローチ方法は複数ありますが、中でもメジャーなルートが以下になります。

知っておきたいビザの種類

政府のサイトです。更新や変更が頻繁に行われるので、必ず正規のページで情報を確認していきましょう。

ビジネスビザを経由しての永住ビザへ進む場合

Temporary Skill Shortage Visa(Subclass482)・Temporary Work (Skilled) visa (subclass 457)
➡Short term2年・Medium Term4年
➡Employer Nomination Scheme visa(Subclass186)

  • ビザをスポンサーできるのは、Standard Business Sponsorshipを取得している企業のみ
  • TSSにて働き始めてから、2年~4年で永住権への申請が可能
  • IELTS4.5~6.0以上の英語力必須

DAMA(Designated Area Agreement Migration Agreements)地域で各ビザを取得する場合、就労期間やIELTSスコアなどの必須条件が緩和されているケースも多くあります。

卒業ビザを経由しての永住ビザへ進む場合

Temporary Graduate visa(Subclass485)

  • Bachelor, Masters, Doctoralの取得が必須
  • コース修了の6か月以内に申請が必要
  • 指定のコースでの就学、期間を満たしている必要
  • IELTS6.0以上の英語力も必須
  • Regionalエリアなら延長可能

Graduate Work Stream➡2年
Post-study Work Stream➡2-4年(Bachelor2年・Master3年・Doctorial4年)

自分のスキルをもとに
独立技術永住ビザを取得する場合

Skilled independent visa(Subclass189)

  • 自分個人での申請
  • MLTSSL(Medium and Long-term Strategic Skills List)の職種
  • Skilled Occupation List -MLTSSL- に含まれている学歴がある
  • Skill Assessmentに合格
  • IELTS6.0以上
  • 45歳以下

自分のスキルをもとに
州スポンサーでの永住ビザを取得する場合

Skilled Nominated visa(Subclass190)
Skilled Work Regional (Provisional) visa(Subclass491)
Permanent Residence (Skilled Regional) (Subclass191)visaなど

  • 政府や州のノミネートを受けての申請
  • Skill Asssessmentに合格
  • Skilled Occupations List に含まれている職種
  • Regionalエリアならポイントが加算される・職歴必須期間が短縮される格
  • expression of interest (EOI)提出
  • IELTS6.0以上
  • 45歳以下

スキルアセスメントとは?

まずは、自身が申請の条件を満たしているのか、スキルアセスメントを受けます。

スキルをもとに永住権の申請を目指す際に必要なのが、自身のスキルを評価する「スキルアセスメント」のポイントです。スキルアセスメントに必要なポイントを満たしていることで、初めて永住ビザへの申請が可能になります。

ポイントは、保持している資格・学歴・職業経験年数・英語力・年齢など、各スキルごとにポイントに変換して評価されます。このポイントが高くなるほど、永住権取得に近づけます。

ポイント加算が高く評価される人の特徴

年齢:25-32歳 +30
英語力:IELTS7以上+10・IELTS8以上+20
滞在歴:3-5年+10・5-8年+15・8年以上+20
学歴:Diploma以上+10・Bachelor以上+15・Master以上+20

どんな学歴があると良い?

Skilled Occupation Listで職種を✔!

国が必要としている職種のスキルや資格を持っている人=永住権を付与したい人材となります。 そこで参考にしたいのが、毎年更新される、「Skilled Occupation List」、いわゆる永住権が取得しやすい職種リストとも呼ばれています。

このリストの種類は大きく分けて3種類。アプローチしたい永住ビザのカテゴリやビザのスポンサーによって変わります。

  • MLTSSL: Medium & Long Term Strategic Skilled Skills List
  • STSOL: Short-Term Skilled Occupation List
  • ROL: Regional Occupation List

2023年現在、永住ビザを目指す
留学生におすすめな職種はこちら

  • Commercial Cookery
    留学生の中で多くの方が選択するメジャーな職種
  • Patisserie
  • Hospitality Management
  • Engineering Technology
  • Early Childhood Education
    就学中に就職先が見つかる確率は高い職種!
  • Aged Care
    Regionalエリアなら、就労経験なし・Certificate3のみの取得・IELTS5.5でTSSビザの対象に!就学中に就職先が見つかる確率は高い職種!
  • Accountant 永住権はもちろん、移住後のキャリアとしても平均収入が高く人気の職種!
  • Wall and Floor Tiling
  • Painting
  • Construction design
  • IT
  • Carpenter
  • Nursing
    専門学校での就学期間は他と比べて長めだが、就学中に就職先が見つかる確率は高い職種!
  • Civil Engineering
    Diploma以上のコースを2年、240時間の実習または実務経験、IELTS6.0の条件をクリアすると1.5年の卒業ビザが取得可能
  • Social Worker
    就学中に就職先が見つかる確率は高い職種!
  • Automotive

永住権を目指すのに最短ルートは?

誰もがお金や時間をかけずに永住権にたどり着きたいと願うもの。しかし、覚えておきたいのが、永住権を目指した誰もが必ず取得できるものではないということです。

時にが味方し、思わぬ方向からのアプローチが降ってくることもあれば、努力を重ねてもなかなかたどり着けないという人もいます。だからこそ、取れたらいいな・・・というレベルの気持ちでは目指せないのです。

それでもやっぱり永住権を目指したいと願う人に伝えたい、カウンセラーTomomiのおすすめルートをご紹介します。(確実なルートということではないのでご了承ください)

おすすめルート1

Skilled Occupation Listに載っている職種のコースを「Regionalエリア」で就学し、Diploma・Bachelorを取得
➡卒業生ビザでの就労
➡独立スキル・もしくはスポンサーによる永住権申請

このルートのメリットは、Regionalエリアでの就学・就労をすることで、都会では申請できないカテゴリの永住権を取得できることです。Regionalエリアの特権はほかにも多く、就学期間が短くても卒業ビザが取得できる、永住権申請時のポイント加算や必須条件の緩和が受けられる。

おすすめルート2

Skilled Occupation Listに載っている職種のコースを就学し、Diploma以上を取得
➡ワーホリビザ・卒業生ビザでの就労
➡独立スキル・もしくはスポンサーによる永住権申請

このルートは、就学を終えてもワーホリビザが取得できる年齢であることが求められます。先に就学をし、資格や英語力を身につけてからワーホリビザを使用することで、最大3年間の職務経験を積むことができ、就学期間のアルバイトを含めると、永住申請の条件である職務経験期間を満たすこともできます。

ワーホリビザが取得できないケースでは、Diploma卒業後、2年間のBachelor就学をし、卒業生ビザへと進むのがおすすめです。

おすすめルート 3


学生ビザにてIELTS5.5-6.0のレベルになるまで語学就学(+専門知識を学びDiploma取得)
➡ワーホリビザでの就労
➡ビジネスビザにて就労
➡スポンサーによる永住権申請

このルートは、ご自身の努力はもちろんですが、運が味方した場合に実現する方法です。語学力を上げ、ワーホリビザにて入国するまでは誰でも挑戦が可能です。ただし、ワーホリビザでの滞在期間中に、ビジネスビザのスポンサーになってくれる企業に出会い、自身の実力をアピールし、スポンサーを勝ち取るための努力と運が必要です!運よくビジネスビザを取得でき、そこで企業に貢献できれば、就職から2年~4年後には、永住権を申請することができます。

企業スポンサーによるアプローチでは、ビザをスポンサーするに値する価値のある人材かどうかがカギとなります。日本での経験を生かす、語学だけでなくその分野のコースを就学しスキルを身につけるなど、+αの努力をすることでより、スポンサーを勝ち取りやすくなります。

オーストラリアの永住権について気になる人は、オーストラリア専門カウンセラーにご相談ください。

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