2024年1月22にカナダ政府から発表された「学生ビザとポストグラジュエーションの改訂」について突然の発表で不安に思われた方は少なくないはずです。 今回は、2024年に改定されたカナダのビザについて解説していきます。
※ブログ以降の最新の情報は、One’s Passportカナダ専門カウンセラーに直接お問い合わせください。
改定内容
- 学生ビザ発給数35%削減
- 学生ビザ申請時の残高証明条件の変更
- ポストグラジュエートビザの申請条件の変更
学生ビザの発給数35%削減
コロナの流行が治り始めた2022年に、いち早く国境を開いた国の一つがカナダでした。その影響でコロナ禍で留学の足止めをされていた留学生が、一斉にカナダに留学をし始め、2023年12月31日時点で学生ビザの保持者は1,028,850にも上りました。 またカナダ国内のインフレにより、物価の高騰はカナダでは日本よりも肌で感じられるほど凄まじく上がっています。この物価指数が上がったことで、カナダ国内の留学生が資金難に陥り、まともに生活できない状況が報告されていました。また留学生だけでなく、急激なインフレから、現地人までも職業難に陥るという事態が起こりました。 そこでカナダ政府は、留学生の増加によってカナダ国内の社会、経済情勢のバランスを整えるために学生ビザの発給数に制限を設けることに至ったのです。
発給数の制限は州ごとに発給数が決められ、枚数に制限が設けられます。
残高証明条件の変更
カナダ国内の留学生が現地で資金難に陥らないために、学生ビザ取得のための残高証明額の引き上げにも動き出したのが、2024年の1月になります。
この改定前は、カナダの学生ビザの取得には約100万円ほどの残高証明書の提出が条件とされておりましたが、2024年1月以降の申請者には学費+渡航日別で”$20635(日本円230-250万円)”まで大幅に引き上げられました。
これによって、十分な資金力のある留学生のみを受け入れる体制となりました。
また、コロナ明けに留学生が急激に増えたことで、悪徳な学校が不正に留学生の受け入れを行っていたことも発覚しました。 通常はDILという政府認定の学校のリストに登録のある学校のみが学生ビザ取得のために必要なLetter of Acceptance(入学許可書)を発行できるのですが、一部のDILに登録されていない学校が虚偽の入学許可書を作成し、留学生の受け入れをしていたのです。そのトラブルに留学生を巻き混まないようにするため、2024年1月22日以降にビザ申請を行う学生からは「Attestation letter」という州発行の許可書が必要になりました。 2024年3月31日までにカナダ政府から州政府へ詳細が渡り、州ごとの発給数やレターの取得方法が定められます。 1月30日現時点では、まだ州や学校でも詳細がなく、このレターの取得方法が定められていません。今後学生ビザの申請を考えている方は、レターの取得方法が発表されたと同時にビザ申請に進めるように、早めに準備をしておくといいでしょう。
現在の学生ビザ発行数が多い州は以下の州です。
1 オンタリオ州 半数以上
2 ブリティッシュコロンビア州
3 ケベック州
確実に学生ビザを取得するために、あまり留学生が多くない州を選ぶのもビザ発給のチャンスです。
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この改定に含まれない留学生:小学校または中高等学校の就学者、大学院(修士課程・博士課程)就学者、カナダ国内から学生ビザを延長する学生
この制作は2025年の終わりに見直しを行うと発表されています。
ポストグラジュエートビザの申請条件変更
ポストグラジュエート(ポスグラ)とは、公立カレッジに通うと卒業後に最大3年の就労ビザが申請できるというプログラムです。2年未満のプログラムの場合は、プログラムの長さと同じ年数の就労ビザがおります。 通常、ポスグラが申請できるのは公立学校卒業者のみに限られますが、一部の私立学校で、Curriculum licensingプログラムと呼ばれる、公立学校のプログラムの提供を私立学校で行うことで、卒業時にポストグラジュエートビザに申請できるというプログラムを行っていました。 今回の改定で、2024年9月1日以降このプログラムはポスグラの対象から排除される運びとなりました。
また、以前は大学院レベル(修士レベル)の卒業生でも、1年のプログラムの場合は1年間の就労ビザでしたが、この発表によって、大学院レベル以上のプログラム受講の場合は、プログラムの年数に関わらず3年分のポスグラ申請が可能となります。この改定に関しては、明確にまだ日付が発表されておらず、近日中の発表されています。
対策
これから学生ビザの申請を考えている方は、できるだけ早めに留学の準備を進めておくことが必要です。現時点では、カナダ全体で必要書類の発行方法やビザ申請ができない状態です。今後発表と同時に、ビザ申請が一斉にスタートし、かなりの混雑が予想されています。 そのため、今の時点で学校を決め、申請、お支払いまで行い、スタートと同時に申請に動き出せるようにしておく事が重要です。またカナダの多くの学校は9月始まりが多いため、その時期の混雑を避けるのがベターです。
永住権への道や、学生ビザの取得は、専門家に任せるのが一番です!
もし現在ビザ申請途中や、これから学校を決めるなどの準備段階の方は、一度カウンセリングにてお話しを聞いてみてください。
ビザ申請スタートに出遅れないためにも、しっかりと今のうちに正しい情報の入手と準備をしておきましょう!
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